腰方形筋は浮遊肋である第12肋骨、腰椎棘突起から腸骨稜に付着しています。

起始
腸骨稜
停止
第12肋骨下縁、腰椎1〜4番横突起
支配神経
脊髄神経(T12~L1,2)
作用
腰椎側屈(同側性)、腰椎伸展(両側性)、骨盤同側挙上
腰方形筋は胸腰筋膜に付着しおり、腰方形筋の左右差によって腰痛が起こりやすくなっています。
左右左が起こることにより、スムーズな腰椎の屈伸運動ができなくなるため起こります。
過度な緊張による椎間内圧を高めるリスクもあります。
ですが腰椎の安定性を保ってくれている筋でもありますので。扱いには注意しなくてはなりません。
腰方形筋による痛みのテストとして座位の状態で一方の骨盤を挙上するテストがあります。
腰方形筋の緊張により、骨盤の腸骨稜を結んだヤコビー線が上がっている特徴があります。
腰方形筋の過度な緊張は下肢のバランスが悪いために起こっているケースがあります。この場合は中臀筋や内転筋群などの働きを評価する必要があります。