上腕三頭筋は上肢の3つの筋の集合体であり、長頭、外側頭、内側頭に分けられる。
起始
長頭 肩甲骨関節下結節
外側頭 上腕骨後面
内側頭 上腕骨後面
停止
長頭 尺骨肘頭
外側頭 尺骨肘頭
内側頭 尺骨肘頭
支配神経
長頭 橈骨神経(C6~C8)
外側頭 橈骨神経(C6~C8)
内側頭 橈骨神経(C6~C8)
作用
肘関節の伸展
長頭のみ肩関節伸展、内転
上腕三頭筋は単関節筋と二関節筋とに別れる。
外側頭、内側頭については肘を跨ぐ単関節筋で肘関節での前腕の伸展に働く。
肘関節、肩関節の2つの関節を跨ぐ二関節筋の長頭は、肘関節の伸展、肩関節の伸展、内転作用も持つ。
上腕三頭筋長頭は大円筋と小円筋の間を走行しており、大円筋、小円筋の拘縮により、圧迫される可能性があります。
上腕骨を引き上げる作用もあるため、肩関節のインピンジメントにも関与している可能性もある。