大胸筋は上部、中部、下部の3つで構成されている筋肉である。

起始
上部 鎖骨内側2分の1
中部 胸骨および第2〜第7肋軟骨の前面
下部 腹直筋鞘の前葉
停止
上腕骨大結節稜
作用
肩関節の屈曲、内転、水平内転、内旋
支配神経
腕神経叢ー外側胸筋神経、内側胸筋神経
上部C5~C6
中部C7~T1
下部C8~T1
大胸筋は速筋繊維(白筋)が多く筋肥大がしやすく強い筋肉となります。現場ではクライアント対し、モチベーションをあげるため、積極的に鍛えることもあります。
大胸筋の過度な緊張が起きてくると、上記作用をみてもらうと分かりやすいとは思いますが、内旋、内転、水平内転の作用が主な原因として猫背のリスクが高まります。
よって、肩こりや、肩関節の可動域制限などに繋がります。
大胸筋は断面積が非常に大きい筋肉ですので強い筋肉であるとともに、付着部、各部位の走行をみてもらうとわかる通り、屈曲角度やポジション、部位により作用が異なる傾向があります。
上部繊維では肩関節の屈曲をするのに対し、下部繊維では肩関節の内転作用をします。下部繊維は肩関節挙上位には伸展作用もあります。